【めちゃコミック/comico】魔鬼(マギ)の感想と妄想 ※最新話までのネタバレ注意 随時更新

【日本連載スタート】魔鬼(マギ)

魔鬼|作者:フカキショウコ 作者:hanheun 原作:B.Cenci 出版社:RIVERSE

こんにちは、セロです。GW中にたまたまcomicoアプリを開いたらオススメされた作品があって、試しに読んでみたら抜け出せなくなり最新話の71話まで課金してしまったので、考えの整理のためにブログ書きたいと思います!
異世界ものなんですが、時系列が意図的に散りばめられていたり、各キャラクターから見える別キャラクターの人となりが違ったりとで頭の整理が大変!笑
でもなんでしょうね。その謎だったり、背徳感だったり、妙に中毒性があって途中で読むのを止められないんですよねえ……。71話まで読んで、改めて1話から見返すと、これは誰に対しての台詞?というのが少し繋がったり、余計に混乱したりと振り回されてます。疑問を書き記していけたらと思うので、ぜひみなさんの考察などもお聞かせいただけたらなと思います。

※2022年8月13日更新
やっと1話から読み返しました!!!今までよく理解もせずに最新話まで追っていましたが、少し理解が深まったかも…?相関図でまとめてみたので、更に残った謎についてメモしておきたいと思います。

あらすじ

塔に閉じ込められた公女に縁談の話が持ち上がる。彼女の旦那になる男は前妻を何人も殺したと言われる残虐な老人。恐ろしくなった公女は地下室の石棺を壊し悪魔を呼び出すのだが…「悪魔よ、わたくしはあの方と結婚したくありません」

【5話無料】魔鬼 | 漫画なら、めちゃコミック (mechacomic.jp)

ぱっとあらすじを読んで、悪魔を呼び起こして悪魔と恋愛関係に陥る異世界ものかな?と思うじゃないですか。思いますよね???
1話を読むと、塔の中に閉じ込められているであろう不運な公女と、戦争から帰ってきたであろう超イケメン騎士が公女を気にかけている様子……。もうすぐ前妻を何人も殺したと言われる老人の元へ嫁がなければいけない不運を嘆き、先ほどのイケメン騎士は『弟』であることがわかります。
「なぜ私は弟と一緒にいることができないのかしら」という悲痛の叫びは、「世界中の誰よりも私たちは近くにいたのに」幼い頃に口づけを交わす二人のシーンへと繋がるのです……。

えええええ!?!?!?!?弟と?????あっ、これは血が繋がっていない系ね!りょ~!ってな感じで引き込まれて無料話分(comicoは5話+レンタル4話)を読み進めていくことになりました。この時の軽い気持ちが、私がこの作品を読んでいて一番、幸せな時だったのかもしれません。(←こういう語り口調が頻繁に挟まれて、今後起こりうるであろう絶望度を予告してきますwww)

ちなみに読んですぐわかるのでちょいネタバレしてしまうと、「結婚したくない!」と主人公が呪い?のようなものに縋るとそれは願いを叶えてくれるのですが、願いのせいで弟が悪魔になってしまいます。(なぜ弟が悪魔に?というのも後々の答え合わせが面白かったです)自由の無い公女と悪魔になった弟の歪んだ恋愛物語、ですかね。ざっくり言うと。

作品のおもしろさ

背徳感と悲恋と……

というわけで読み進めていくうちに、わたしが引き返せなくなったこの作品のおもしろさについて、かるーく紹介したいと思います。まずは主人公と「弟」との関係性です。

1話でキスをしたので、「これは血が繋がってないやつね!ふふ~ん」と読み進めたわたしですが、早々に「双子の姉弟で間違いなんてあるはずがない」ともう一人の弟の台詞から明らかになります。そして、異常なまでに二人きりにすることを抵抗する乳母……。近親相姦ものは見ないしNGなんだけど……と思いながらも、絵が綺麗で二人が愛を伝え合っても美しいと思ってしまうこの不思議……。なぜ二人が惹かれ合ってしまうのか、はまた追々明らかになっていくのですが、弟が色々な顔をするしとてもイケメンだし、半分悪魔になるしな!とこれは有り認定して読み進めてしまいましたw

お互いに求めることを止められなくて、でも弟は公爵家の唯一の跡取りだから姉なんかと恋愛しているなんて絶対に知られてはいけないし、と時に突き放すしかなくて。でも突き放しても突き放しても弟が求めることを止めないので胸が締め付けられます。そして何より、語り手が不吉なことばかり言ってくるので、主人公の選択が弟を不幸にしたと言わんばかりで……引き返せば良かった、ここが分岐だった、そんな悲恋の未来しか見えない二人の行きつく先はどこなのか。気になりすぎる!!!!!!

そして、この求め合う描写が結構生々しく描かれていて、年齢制限ついてないけどいいのかな?という感じですw普通に喘いでいたりしますwわたしはドキドキしながらページをスクロールしましたw大好物です(‘ω’)ノ頻繁にあります!アリガトー

語り手が不運な未来を嘆きまくる

上でも記載しましたが、この先の不幸な未来を選んだ自分への反省を振り返りっているとしか思えない語りが物語を進行していきます。改めて読み返すと、この語り手は誰なのかがわかりました。

私はジオビネタ・イゾルデ・ユリカテス・バルデマル 23歳 バルデマル公爵家の長女です。グスタフ公ヨハネス1世の双子の姉 そしてレデムタ会修道者ビンフリットの姉です。

海の底のような静寂と暗闇の中必死の思いで心に秘めてきた苦しい過去をこの手紙にしたためます

とてつもなく醜い クレチマン

魔鬼 第1話

語りはこの物語の主人公・イネット(なぜヨハンがイネットと呼ぶのか↑のなっがい名前を見てもわたしにはよくわかりませんでしたw)のものです。20歳まで物語は遡り、23歳までの間・3年間に起こったであろう出来事を「クレチマン」という者に宛てて手紙を書いていました。

「~~~ こうするしかなかったのです。クレチマン」とやたらクレチマンが語尾につくので、途中からもう人の名前なのか呪文なのかということすら考えなくなってしまうのですがwwwこれは後々わかることですがある人物の名前です。

59話まで繰り広げられるイネットのクレチマンへ宛てた手紙ですが、結局なぜイネットが59話までに描かれていた以上に苦しい結末を迎えることになったのか、71話現在明らかになっていません。60話からは、弟のヨハン視点で物語が展開されていくので、この語り手はいなくなりました。(散々不安を煽られて嫌だったけど、いないといないで少し寂しい気もする)

彼女が意味ありげに手紙に記した内容と、60話以降の弟・ヨハンの記憶とを照らし合わせることで、今まで見えてこなかった謎が少し紐解けたような気もするし、より謎が深まったような気もします(笑)ところどころ主語が太字になっている部分に何か意味があると思うので、そのあたりを中心に再度読み返していこうと思います。

相関図 ※2022年8月13日追加

バルデマル公爵家の長女イネットは20歳の時、インドリダソン家へ嫁ぎたくなくて、亡き母の言っていた「ディコメンの悪魔」の存在を思い出す。母が嫁いできたときには4つあると言われていた石棺が残り1つとなっていたが、縋るように棺を壊し、「結婚したくない」と願う。するとその後から双子の弟・ヨハネスの苦しむ声が夜中聞こえてくるようになり、ヨハネスは悪魔の姿に・・・。

傍で公妃の秘密を見ていた乳母・グリゼルダは次男・ビンフリットへその秘密を告白する。
石棺の3つは亡き母が既に使用していた。1つ目の願いは「息子が欲しい」、けれど生まれてきたのは”悪魔”。とても人とは思えない容姿をしていた。そこで公妃は2つ目の願いとして「美しい容姿」を望む。しかし、見た目だけは人間で、グリゼルダはヨハネスのことを人間らしいとはとても思えなかった。そこで公妃は3つ目の願いを口にする。
また全ての知るグリゼルダは、ビンフリットはバルデマル公爵の血を継いでいないことも告白した。亡き夫を公妃によって処刑されたグリゼルダは、侍女・ジクリンデの私生児と、公妃から生まれたばかりのビンフリットを入れ替え、本物のビンフリットを殺害していた。ビンフリットは真実を知り、絶望する。
イネットはヨハネスと愛し合っていたが、ビンフリットからの脅しを受けこれ以上ヨハネスとは一緒にいられないとインドリダソン家へ嫁ぐことに。そこで自由を手に入れたかのように思えたが・・・

嫁ぎ先で城主からの暴力に耐えている一年をイネットは過ごす。ビンフリットの策略によりヨハネスはイネットの元へ尋ねると城主に逢引現場が見つかってしまう。城主によりヨハネスは首に弓を射られ、逆上したイネットは頭を殴り、悪魔化したヨハネスによって城主は殺害された。二人は逃亡し、隠れて過ごす内にイネットは自分の中にヨハネスを愛おしいと思う気持ちとは裏腹に「ヨハネスを殺したい」という欲があることに気が付き、ヨハネスの体・心を傷つける。自由を奪われた原因であった憎きヨハネスが、自分に縋っている姿に高揚感を覚え、自分自身に宿る残虐性を知る。
一方でヨハネスの中にはクレチマンの息子だというイドリスの記憶が宿っていた。前世から自分を苦しめ、自分のものにはならないイネットにずっと執着していたのだった。

ヨハネスには幼い頃から自分ではない人間・イドリスの記憶があった。それは苦痛な、今のヨハネスと全く同じ顔を持つザビエというディコメン家の人間に家畜同然の扱いを受けていた頃の記憶だった(クレチマンが死者を蘇らせるという研究を行っていたため苛めの対象になっていた)。イドリスはザビエの双子の姉・ジオビネタ(イネットと瓜二つ・前世)のペットになるよう言われ、ジオビネタの美しさにそれまで人間として忘れていたはずの羞恥心を思い出してしまった。ジオビネタはザビエから暴力を受けていたが、一緒にイドリスを苛めて笑い、夜になるとイドリスのものだと身を摺り寄せてきた。
そして暴力に耐えかねたのかジオビネタはザビエを刺し殺すが、ザビエを生き返らせたいと望み、イドリスは死者を生き返らせる研究をしていたクレチマンの成果物を盗み(?)ジオビネタへ与えた。結局イドリスもジオビネタに殺害され、クレチマンによって悪魔の身となり身体を9つに切り分けられた。自分たちを死地へと追いやり彷徨うイドリスの恨みだと呪いを込めて、石棺をディコメンのジオビネタへ貢いだ。
バルデマル公妃の3つ目の願いは「ディコメンの血筋が公爵位を継ぐのよね?」というものだった。公妃の胎内に悪魔が入り込み、容姿を人間へと変え、そして3つ目の願いを叶えるために「空虚(虚無)」だったヨハネスに「頭脳」を与え、イネットとの間に息子を作ることでクレチマンは願いを叶えさせようとした。
その未来を回避する方法は、最後の棺に「呪いを終わらせて」と願うこと。願えば悪魔であるヨハネスは灰となり、イドリスの意識は解放され自由になるはずだった。しかし、公妃は願いを(湾曲させられずに)伝える勇気が無く、イネットは「結婚したくない」と願ってしまった。この呪いは、クレチマンの家族を死へと追いやった悪魔・ジオビネタを長く苦しむ最期を迎えさせるためのものだった。

作品の謎 ※随時更新予定

結局ヨハンとイネットは姉弟ではなかった!?

イネットの母親であるディコメン(悪魔を封印した家系)の末柄・公妃は「ディコメンにギュスタブの公爵位を継がせて」と一番初めの願い事をする。その願いを悪魔は叶え、公妃の子宮の中にへその緒は繋がらずに入り込むと、公妃から悪魔が生まれた。……ヨハンは母親の腹の中から出てきたことには出てきたのですが、血は繋がらずにクレチマンによって生み出された悪魔でした。ですが、公爵に見せられる男の子じゃないと、と二つ目の願い事をすると、偽の姉(イネット)と同じ美しい容姿へと変化します。そして最後の願いにより悪魔に本当の意識が芽生えるようになります。「私の●●がギュスタブの公爵位を受け継ぐのよね?クレチマン」←この●●って何!!?????すっごい凝視したら【悪魔】に見えなくもないんだけど……何はともあれヨハンは母親の願いのお陰て頭(意識的なもの?)を手に入れることができるようになりました。

08/13追記 ちゃんと読み返すと【血筋】か【息子】でしたね

そして何やら悪魔であるヨハンはイネットに誰かを重ねて見ていて、それが本編のイネットへの執着へと繋がっていると思われます……いやあ~~~でもわたしとしては近親相姦じゃなかったんだ……!とホッとしましたwwwあまり得意ではないのに引き込まれてしまうからどうしようと思っていたのでwww

イネットとヨハンの間に息子が生まれる=イネットの不幸?

80話以降、母の三つ目の願いにより、クレチマンが悪魔とイネットとの間に息子を産ませることにより、その願いを叶えさせようとしていることがわかりましたが、息子を産ませることによって繋がるイネットの不幸とは何なんでしょう・・・。
クレチマンはなぜヨハンへイネットを救う方法を伝えたのか?未来の視えるクレチマンにとっては、その事実を伝えたところで「呪いを終わらせるという願い」を使わないということを知っていたからヨハンへ伝えたんでしょうか?でもイドリスの魂も永眠させられる、と言ったクレチマンには父親としての一面が垣間見える気がしなくもありませんでした。本来であれば妻を蘇らせるために研究していたものを、ジオビネタの言いなりと化してしまった息子に奪われ、憎きディコメンに利用される。クレチマンがイドリスを憎んでいるのか、愛しているのかは読み返してもわかりませんでした。イドリスの解放を願っているのか、によってイネットに何をさせようとしているのかが変わってくるのかなと思います。
ところで3年後のヨハンは「空虚」が相応しいような雰囲気を身に纏っていましたが、イネットは今世の自分自身を愛してもらえることはなく子供を作らされる、とか・・・?サディストに目覚めたようなイネットがいたり、時空を行き来するイネットがいたり・・・わけわからんw
イドリスに対するこれまでの仕打ち、イネットのほうが悪魔なんだが・・・。過去は分かったけど・・・終着点がわからない・・・

残された謎メモ

・前世ジオビネタはなぜ弟ザビエを殺して生き返らせようとしたのか?
 →現世のイネットが憎くても弟を自分のものにしたくなると言っていたけどそれは本当?好きなものを壊したくなってしまう残虐性を持っていたのか?

・クレチマンの研究によってザビエは生き返ったのか?

・前世ジオビネタの最期は?クレチマンから受け取った石棺のせいで不幸になった一人か?
 →来世まで呪われるって相当な恨まれよう・・・

・44話「私は自分の足で監獄へ入っていったのね」、時々遭遇し本来の自分を目覚めさせた大人びたイネット
 →クレチマンのように過去・未来を行き来できる?どうしようもなく不幸のどん底へ落ちた後、軌道修復させようとした?でも23歳のイネットはヨハンの部屋に囚われたまま。未来は良い方へ向かっていない。何のために過去を見に来たのか?

・47話イネット「自分が悪魔になったような夢」、やはりイネット自身もディコメンの血を引く悪魔?

・なぜイネットには前世の記憶が無いのか?クレチマンと何を話しているのか?イドリスを殺したのはなぜなのか?クレチマンはイドリスの死へは関わっていないのか?死後悪魔にしたのか?

・クレチマンがイドリスの身体を切り刻むのは2回目なのは何故?ディコメンへ捧げた1回だけでは?

【5話無料】魔鬼|めちゃコミック

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2 COMMENTS

miya

通りすがりですみません。魔鬼についてググっていて、たまたま訪問しました。
私も色々気になっていて、更新の早い英語版(the devil manga というワードでいくつかヒットすると思います)も読んだりしています。
こんなサイトも見つけました。
https://ladydevil.fandom.com/wiki/Lady_Devil_Wiki

イネットというのは、ジオビネタの最後の部分の音を元にした愛称みたいです。
(エリザベスの愛称がベスになるみたいな)

前世のジオビネタ・デュコメンとイドリスの間に何があったのかがよくわからないですよね・・・
イドリスがジオビネタを愛し執着していたのはわかりますが、彼女の方はイドリスに身体を許しながら、双子の兄(弟?)のザビエルを好きだったみたいで・・・
ヨハンはイドリスの意識を受け継いでるようですが、ジオビネタも前世から影響を受けてるのかどうか?
私も、ストーリーが気になって気になってしょうがないです!!

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セロ

>miyaさん
はじめまして!コメントありがとうございます!!
魔鬼、めちゃくちゃおもしろいですよね……一気読みしたは良いものの一向に謎が解明されずに困ってますw
わ〜〜〜!イネットの謎、スッキリしました!どこからもイネットにならないのでは!?と思っていたんですが後ろを使うのですね……なるほど……
結局ジオビネタはザビエルを愛してたんですね……でも夜はイドリスのもの?
時間のあるときにじっくり一話から読み返したいです!理解できるかはわかりませんが……(笑)

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